来た道を今度は逆戻り
先ほど上ってきた階段を今度は下るのですが
ちょうど目線あたりにこのようにステキな鉢植えやオブジェが置いてありました。
そしてコレ!めちゃくちゃ可愛い!
りすとほおずき♪よくできてますね〜。この宿の雰囲気にとてもマッチしています♪
お部屋の前の廊下を歩き続けます。とても静か。
そして各部屋の前にはこのようにそれぞれ違う飾りがほどこされているのでした。
1Fに下りて少し歩くと、大きなテーブルとソファが置いてある場所にでました。たぶん宿泊者のチェックイン・アウトのウェイティングルームとして使用しているのでしょう。
こちらがたぶんフロントだと思います。
とても落ち着いた雰囲気。
そして先ほどの受付に着くと、再び「酒厨ちろり」で少々待つことに。
といっても1分と経たないうちに係りの人が現れて、食事処へと案内してくれました。
この垣根の先が食事処らしいです。
食事は完全個室になっているらしく、通路の両側にお部屋がいくつか並んでいます。
私たちは一番奥の右端の部屋に案内されました。
これまたきれいなお部屋です。
ああ〜、個室で食事なんて何年ぶりだろう〜、うれしいな〜(笑)
部屋の大きさは6畳ほどでしょうか。さほど広くはありませんが、天井が高いのかな?とても広く感じました。
壁には生けた花が飾られていたり
部屋の隅に背丈の低い照明が置かれたりなどが、実際以上にお部屋を広く見せているのかもしれません。
やっぱりこのお宿は空間の使い方が上手だな〜♪
奥のガラス窓は下1/3ほど残して障子で覆われています。
ちゃんと座った人の目線を考えて配慮されているんですね〜。こういう小さな心配りに弱い私。
窓からの眺めも、鉢植えが置かれたりなど、趣向を凝らしてくれています。
すぐにさきほど案内してくださった方とは別の女性が現れて、挨拶と食事の説明をしてくださいました。
お料理は順々に出されるとのこと、まずは箸と湯のみのセッティング。
そしてやはり風呂あがりなので生ビールを頼もうと思い尋ねると、エビス,サッポロのほか、小瓶だが地ビールもあるそうなので、
せっかくだからそちらをいただくことに。
すぐに大きな急須で熱い番茶とビールが運ばれてきました。
こちらが地ビールの「風」
若干フルーティではありますが、スッキリしていて飲みやすいです。
それにしてもこの番茶の入った急須の立派なこと!しかも超ビッグ!ビールをクイっとやっているうちに、2品が同時に運ばれてきました。
まずは1品目
3種類の肴が竹の器にのって登場〜。
なかなか涼しげでいいですね〜☆手前からご紹介すると、
「わかさぎの佃煮」
信州の定番、わかさぎちゃん。
甘過ぎない味つけでウマい♪
「野沢菜のお漬物」
小さいころから食卓にのぼる漬物といえば野沢菜だった我が家。
当たり前ですが、家のそれとは味つけが違います。
ウチのはかなり濃い味で、大人になってからは塩分が気になりあまり箸に手をつけなかった思い出が(笑)
「こんぶの佃煮」
こちらは反対にしっかりめの味つけ。
上にはぱらりと白ごまが。
わかさぎ、野沢菜など信州を代表する食べ物でスタートです♪
そしてこちらが「豆腐の豆乳寄せ」
盛り付けがとってもステキ☆
木の芽の香りがふわっとします。土の器に広がるお出汁、お豆腐、空豆、赤かぶに木の芽と重なる色合いがなんともいえずステキな一品です。
そしてお次は「お造り」
お造りといってもそこは信州、もちろん川魚であります。
ということで「紅鱒とこんにゃくのお造り」
「紅鱒のお造り」
鱒にはほどよく脂がのっていてウマい♪
「こんにゃくのお造り」
いいですねー、ああ〜ぽん酒がほしい!(笑)
飾り切りされた人参がさらにお皿を彩ります。
ほどなくして4品目が運ばれてきました。
おお、これまた華やかな!
大きな籠に3つ、お惣菜が盛られています。
なんでもすべて信州の食材を使ったお料理とのこと。
1つ1つ丁寧に説明してくださいました。
手前から「長いもの高野豆腐」
「長いも高野豆腐」といわれても、かつお節が山盛りで中身がまったく分かりません(笑)
で、いちおうかつお節をどけてみました。
見た目はいまいちパっとしませんが、味はパっとします(笑)。
餡がかかっているので時間が経ってもアツアツ[E:heart04]
「切り干し大根を使ったお料理」
素朴で優しい味わい。
「鱒の南蛮漬け」
肉厚の鱒もまろやかな酸味に包まれるとさっぱりといただけます♪美味しい〜。
こちらは取り皿。
笹の葉らしき間を飛び跳ねるうさぎの絵がいいですね。
お皿に取り分けてみました☆
一番気に入ったのはは私もオットもこの「鱒の南蛮漬け」でした♪
甘すぎず酸っぱすぎずのマリネ液がキュウリやパプリカをいい感じのピクルス風にしあげています♪ウマー♪
ちなみにこちらはさっき写真でイマイチだった「長いもの高野豆腐」
こちらもイマイチ写真映えしませんが(苦笑)、もっちりしていて美味しい一品でした。
3品もあるとけっこうなボリュームで、早くもお腹が満たされはじめた私たち。ヤバイ(笑)。
というところに真打ちの登場です!
うわーお、ナニナニ?この大きな鍋は??
「信州牛の酒蒸し焼きでございます」
う、牛ーー!!(笑)
まさか牛が食べられるとは思っていなかったので(山奥なので何となく肉ってイメージがなかった)肉好きの私は大コーフン!
数分蒸し焼きにするために、もってくる直前にお酒をふりかけてきたとのこと。
蓋を開けると、こんな感じ。
おお、おいひほー、じゅるるるる。
パプリカの赤やちまきの緑などで色鮮やか☆
そう、ちまきが入っているのも特徴の1つ。中身はこれまた信州の蕎麦を使った「蕎麦の実」とのこと。
こちらは取り分け皿と、つけダレのお味噌。このお皿いい感じだなあ〜。
つけダレは、料理長ご自慢の特製味噌ダレとのこと。
こちらがそのつけダレのお味噌。
くるみと胡麻と松の実で作ったものだそうです。八丁味噌のようなかなり濃いめの色ですが味はまろやか。
取り分けてみました☆
この器、料理が映えるな〜。
信州牛には、それぞれにねぎとえのきがが巻かれていて、噛むと肉汁とともに野菜の旨味がじゅわ〜っと口の中に広がります☆
小ナス♪
大ぶりのエリンギやパプリカは味噌ダレによくあってウマイ☆ふだんはあまり味噌ダレは選ばないのですが、たまにはいつもと違った食べ方も新鮮でいいですね☆
そして忘れちゃならいのが、そばの実のちまき。
はっぱを開くと、もっちりした「そばの実ちまき」がこんにちは〜。
むっちりねっとりで、これまた先ほどの味噌によく合いおいしのだー♪
そしてキレイに完食!
そしてこちらは鍋と同時に運ばれた「蕎麦団子」
これウマ〜!!
出汁のきいた餡が蕎麦団子にたっぷりかかっています。海苔がまたよく合います!かなりボリューミーな一品。
さらに私の大好物の湯葉まであってサイコー[E:happy02]
お肉も食べたしもうお腹一杯!!
ってところに、ご飯ものの登場です(笑)。
大きな鉄鍋に入って出された品は、あっつあつのけんちん汁[E:heart04]
しかもすごい量!私たちたった2人なのに5人分はらくらくある(笑)。
そしてこちらは、あああ〜、大好きなとろろです〜[E:happy02]これまたすんごい量!(笑)
大きくて深いすり鉢にとろろがたっぷんたぷん(笑)。
薬味は香り高いわさびに揉み海苔
このすり鉢にせよ、さきほどの取り皿にせよ、やたら器に凝ってるな〜と思って「どれもステキな器ばかりですね」
と係の人に感想を述べると、
「旅館の主が、すべていいもので召し上がっていただきたいとの想いがとても強いもので」とのことでした。なるほど、なるほど。
ご飯と椀のせっと
写真じゃ普通の茶碗に見えるかもしれませんが、どちらもどんぶりサイズです(笑)。なのでご飯、すごい量。
普通のご飯のまんなかに麦飯がちょこんと盛られています☆
けんちん汁をよそったセット。
汁は薄い醤油ベースのお出汁が優しい味わい。根菜類がたっぷり入っていて、食べながらどんどん健康になっていく気がします♪
けんちん汁をおかずにしてご飯をいただいたあとは、もちろんとろろをかけて〜。
とろろご飯定食の出来上がり〜♪
とろろご飯にけんちん汁、何てすてきな組み合わせ[E:catface]
そして4〜5人前はあるかと思われるこのとろろとけんちん汁、オットがほとんど食べてしまい、なんと完食!これには係りの方にもびっくりされちゃいました(笑)でも全部食べていただけて嬉しいです、と言われ、こちらもなんだか嬉しくなりました。
いや〜、満腹、満腹!
そして最後はシメのデザート。
こちらは「蕎麦茶アイスクリーム」
うーむ、デザートまで蕎麦でくるとはさすが。
ガラスの器がとっても涼しげ♪
これまでずっと土モノっぽい器だったので新鮮に感じます。
これも計算の上であれば、すごい。
アイスクリームの周りに飾られたよく冷えたベリーが鮮やか。
あんずのオレンジもキレイ☆
一番上にはミントの葉がチョコン。
そしてお味のほうは・・・
おお、蕎麦の味だー(笑)
けっこう甘いです。でも美味しい。
ほんのり蕎麦風味のアイスにベリーの酸味やアンズの控えめな甘さがよく合います☆
いや〜、ごちそうさまでした!
最初から最後まで美味しかったのはもちろんですが、見た目も楽しませてもらいました♪
ちょっと休憩してから部屋をあとに。
最後は係りの方が玄関まで見送りに来てくれました。
外に出ると、到着した時よりも雨が激しくなっていました。
ふと後ろを振り返ると、先ほどの方がずっと見送ってくださっていたのでした(笑)。
今回はサクっと決めたわりにはなかなか当たりでした♪露天風呂はキレイで居心地いいし、料理も美味しい、宿の方たちもみんなとても温か。今度は両親を連れて食事にでも来ようかな〜なんて思ちゃう、そんなステキなお宿『たてしな藍』なのでした〜。
やっぱりそうだよね!
よかった、よかった〜(笑)。
伝統工芸@奈良 さんも
食事だけでも楽しめるので
ぜひ遊びに行ってみてくださいね♪
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